中型の恐竜が存在しなかった理由がついに解明
現在の地球に広く分布する哺乳類は、上の図のように、ネコからライオンまで様々な体重の肉食獣が連続的に存在しています。
一方で、これまで発掘された肉食恐竜の化石には、奇妙な歪みがありました。
肉食恐竜の体重分布は大型のものほど種類が多く、中型(100~1000キロ)が最も少ないという、哺乳類とは真逆な構成になっていたのです。
しかしこれまでの研究では、歪みの原因は明らかにされていませんでした。
そこでニューメキシコ大学の研究者たちは化石を元に、肉食恐竜の体重分布を改めて算出することにします。
研究者たちは550を超える世界中の恐竜種の化石を調べ、それが肉食恐竜であるか、および想定される成体の体重を算出しました。
結果、意外な事実が判明します。
ティラノサウルスのような大型の肉食恐竜が存在した全ての地域で、中型(100~1000キロ)の肉食恐竜がほぼ皆無であったことが判明したのです。
しかし、いったい何が原因で中型種は駆逐されてしまったのでしょうか?