風車のブレードを黒く塗るだけで改善
回転するブレードのモーションスミアを低減させる方法は、過去に実験で考え出されていました。
これはブレードの1枚に塗装を施すというものです。高速回転する扇風機のような羽根の一部が塗られているだけで、視認性があがるということは、経験している人も多いでしょう。
そこでMay博士は風力発電のブレードの1枚を黒く塗りつぶしてみたのです。
そして、周りの塗装されていない風力発電タービンと鳥の衝突事故の発生件数を調査し比較を行ったのです。
研究では4基のタービンに塗装を施しましたが、ここで発生したバードストライクは6件でした。対して塗装していない4基のタービンでは18件のバードストライクが起きました。
この調査研究は3年半に渡り行われてましたが、最終的に年間のバードストライク発生件数は塗装した場合70%も低減させることができたのです。