核廃棄物はダイヤに、ダイヤはさらに電池になった
純粋なダイヤモンドとなった炭素14(以下、核ダイヤモンド)を得た研究者は、さっそく電子の動きを調べました。
結果、核ダイヤモンドは放射線崩壊を起こすかたわら、内部から表面に向けて電子を放出していることが判明。
どうやら炭素14を不純物が混じった黒鉛から純粋なダイヤモンドの状態に変化させたことで、物性まで変化し、電子を外部に放出する能力が向上していたようです。
また核ダイヤモンドがうみだすエネルギーも調べられています。
1gの炭素14を含む核ダイヤモンドは、1日あたり15ジュールのエネルギーを供給する能力があるとのこと。
これは標準的な単三電池が放出するエネルギーとほぼ同じです。
しかし持続時間の差は圧倒的です。
単三電池は同じエネルギー(電力)を2.5年しか持続できませんが、核ダイヤモンドは数百年持続可能だったからです。
一部、専門家からは電気自動車をも動かせるとするNDB社の出力の算定法などに懐疑的な意見が出ていますが、NDB社は自社製品の市場での優位性に自信を持っているようです。