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Credit:Yuanfeng Han et al.(2020),arXiv
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この重そうな荷物を運べるのか?ロボットが”自分で判断できる”技術が登場!

2020.09.08 Tuesday

私たちは目の前にある荷物を運ぶとき、自分にはそれが運べるのか、どうやって運ぶのか、自ら判断して適切に行動しています。

一方、ロボットは軽い荷物を運ぶ実験では良い成果を出していますが、かさばる重い荷物を運ぶことは苦手で、荷物を壊してしまったり落としてしまったりします。

ジョンズ・ホプキンズ大学シンガポール国立大学(NUS)の研究チームは、そんな物理的特性が不明な重い荷物を、ロボット自らが持ち上げられるかどうか判断する新しい技術を開発し、論文をarXivで事前発表しています。

この技術は、面倒な荷物はロボットが運んでくれる、そんな時代へ向けた第一歩になるかもしれません。

techxplore https://techxplore.com/news/2020-09-technique-robots-heavy.html

荷物を運ぶロボットたち

人間の姿を模したヒューマノイドロボットが荷物を運ぶ動画をネットで見かけることがあると思います。

ヒューマノイドロボットに求められていることは、人間と同じように作業をこなすことです。

そして特に頻繁に求められると予想される作業が、さまざまな形、大きさ、重さを持った荷物を移動させることでしょう。

しかし、「荷物に応じて適切に抱え、落としたり壊したりすることなく安全に運ぶ」ということは、実は非常に高度な判断を必要とします。

私たちも職場で「これ運んどいて」なんて頼まれることがありますが、そのときは荷物が軽いのか重いのか、ダンボールなのか書類の束なのか、などの条件を判断して運び方を考えるはずです。

この複雑なタスクをロボットに達成させるためには、まず荷物の物理的パラメータを特定し、次に荷物を持ち上げるための安全で安定した全身の運動軌道を生成する必要があります。

これをロボットに行わせるには、非常に多くの計算が必要になるのです。

人型ロボットは自由度が高いため、この計算をうまく設定できなければ動作が完了できなくなります。荷物が重すぎたり、重心が体から遠かったりすれば、当然荷物は運べないでしょう。

次ページロボットに「ダンベル何キロ持てる?」か推測させる

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