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平らなアンモナイト型の巻貝が羽ばたいている/Credit:Frontiers in Marine Science
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海中で羽ばたく貝「海の蝶」の移動方法を調査。貝殻の形によって泳ぎ方を変えていた!? (2/4)

2020.09.09 Wednesday

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貝殻本体の多様性

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羽ばたく貝は複数種類存在していた/Credit:Frontiers in Marine Science

隠されていた事実とは、下にぶら下げた貝殻の多様性でした。

羽ばたく貝には貝殻の種類のぶんだけ多くの種が存在していたのです。アンモナイト型、ネジのような巻貝型、縦に細長い型、ヒラメ型など実に様々な種類の貝殻がありました。

しかしここで研究者たちにある疑問が浮かびます。

なぜ貝殻の形状がこれほどまでに多様である必要があったのでしょうか?

貝殻のなかには流線形から大きく離れた形状のものがあり、水中での移動効率を考えれば、そのような不格好な種は淘汰されてもおかしくないからです。

研究者たちは謎を解き明かすべく、複数種類の羽ばたく貝たちの移動速度、沈む際の降下角度などを調べました。

次ページ重りとなる貝殻の多様性がエサ場の重複を避けていた

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