利益優先が水窃盗に繋がる
3つの事例に共通していたのは「市場の需要」です。水の窃盗は単純に大きな利益を生むものであり、ほとんどの場合、環境ガイドラインに従うよりも身近で確実な利益を当人たちに与えます。
実際スペインの事例では渡り鳥の生息地を保護するための規制がありましたが、それらは利益のために無視されていました。
また人の行動と降雨量などの自然変動の両方によって引き起こされる「水供給の不確実性」も水窃盗の主要な要因になるとのこと。
さらに、実質的な取り締まりが行われていないことも水窃盗の原因となります。捕まらないのであれば、人は水を必要としていなくても盗むようになるのです。