水窃盗を無くすには?
国連によると、水供給は気候変動の影響を大きく受けます。そして洪水と干ばつの両方が増加しており、水利用の可能性が予測できなくなっているとのこと。
また現在、世界の20億人以上の人々が高レベルの水不足にある国や地域に住んでおり、2030年までに最大7億人がそれらの地域から避難するかもしれないと予測しています。
そのため研究チームは、水窃盗をなくすための社会的な取り組みが必要だと主張しています。
彼らは私たちにできる大きな変化の1つとして、「水窃盗罰則の迅速かつ適切な執行」を挙げています。特に遠隔地や農村部で確実な執行が行き渡るなら、水窃盗が大きく減少するとのこと。
また水窃盗の曝露や高度な監視システムやセンサーの開発も窃盗防止に繋がると報告しています。
いずれにせよ、現在・将来の水不足を防止するためには、政府や地域社会の協調的な努力が必要になると研究者たちは結論付けています。
しかし、「地球の水はだれのものなのか?」という根本的な問題は議論され続けており、そもそも水窃盗の定義すら曖昧だとする主張もあります。水問題に関しては、やはり根本的かつグローバルな対応が必要なのでしょう。