ヴァイキングは希望者が入れる「グループ」だった⁈
さらに、スコットランド・オークニー諸島の遺跡では、ヴァイキングの証である剣や副葬品と共に埋葬されていた人物が、スカンディナヴィア人とは無縁の地元民と判明しました。
それでも遺伝子とは関係なく、ひとりのヴァイキングとして埋葬されていたのです。
研究主任のエスケ・ウィラースレフ教授は「これまでの調査のおかげで、ヴァイキングの歴史的な動向はよく知られていますが、遺伝的にどういう存在なのかはほとんど不明でした。
しかし、本研究により、彼らは遺伝子的にきわめて複雑に混交しており、ひとつの民族に限定されていなかったことが明らかにされました」と説明します。
つまり、「ヴァイキング」という存在は、身体的に繋がった集団ではなく、同じ志を持つ人々が精神的にまとまった社会的グループだったのかもしれません。