9月22日に撮影された大気圏で弾かれるアースグレイジング火球。
9月22日に撮影された大気圏で弾かれるアースグレイジング火球。 / Credit:Global Meteor Network; D. Vida, P. Roggemans, J. Dörr, M. Breukers, E. Harkink, K. Jobse, K. Habraken
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「大気圏に弾かれた」珍しい流星を撮影 (3/3)

2020.10.01 Thursday

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「観測されない流星はない」

一晩で宇宙に観測される流星。
一晩で宇宙に観測される流星。 / Credit:GLOBAL METEOR NETWORK

今回の流星を撮影したのは、「No Meteor Unobserved(訳: 観測されない流星はない)」というスローガンのもと活動する天体観測ネットワーク「グローバル・メテオ・ネットワーク(英: GLOBAL METEOR NETWORK、以下GMN)」です。

GMNは市民科学者やアマチュア天文学者が独自の観測撮影機器を使って構築されています。

その目的は流星カメラで全世界をカバーすることで、リアルタイムに隕石接近の警報を一般に向けて提供することと、地球周辺の流星環境を画像として構築することです。

これらを使ってGMNは、地球へやって来る隕石のメカニズムを解明しようとしています。

隕石を正しく観測すれば、それがどこからやってきたのか? どのように誕生したのか? についても推測でき、太陽系の成り立ちについても理解できるようになるでしょう。

年間では、数百トンにも及ぶ惑星間天体が地球の大気圏へ突入しています。

そのほとんどは大気圏で燃え尽きてしまいますが、いくつは地上まで落下する隕石になるのです。

私たちが夜空を見上げて流星を目撃することは非常に稀なことですが、1時間夜空を眺めるだけでも10個ほどは流星が見つかるといいます。

たまには、辛抱強く夜空を眺めて珍しい流星を探してみるのもいいのかもしれませんね。

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