数学のテストが苦手だった2人の天才児
「もしあなたが学校の数学で苦労しているなら、あなたは私の仲間です」
これはペンローズ氏が過去を改装するときに用いた言葉。子供の頃のペンローズ氏は、数学のテストにいつも悩まされていたそうです。
なぜならペンローズ氏はどんなに簡単な問題でも、第一原理(根本的な基本法則)からじっくり考え始めるために、テストの時間内に問題を解くことができなかったのです。
しかし当時の学校の先生は、この将来の天才数学者に足りないのはやる気や能力ではなく時間であると気付き、十分な時間を与えるように取り計らいました。
同じく数学において、教師から低能児だとレッテルを貼られたアインシュタインと比べると、ペンローズ氏は幸せな子供時代を過ごしたと言えるかもしれません。
しかし、20世紀を代表する偉大な物理学者と数学者が、共に数学のテストに悩まされていたというのは注目すべき事実でしょう。
数学が解けない子供でも偉大な学者になる可能性が秘められていたのです。