ブラックホールに飲まれた星のスパゲッティ化現象

星がブラックホールに飲み込まれ破壊される現象は「潮汐破壊現象 (ちょうせきはかいげんしょう)」と呼ばれています。
星がブラックホールに吸い寄せられ、その中へ落ちたとき星は強力な重力の影響によって垂直方向へ引き伸ばされ水平方向へ押しつぶされることで、細長い紐状になります。
ちなみにスティーブン・ホーキング博士はこの様子を「スパゲッティのように引き伸ばされる」と表現していて、天文学ではこれを「スパゲッティ化現象」と呼んでいます。
こうしたブラックホールに落ちる物質の振る舞いは、理論的には理解されていましたが、実際その様子を観測することは非常に困難なことでした。
それは現象自体が稀な出来事ということもありますが、ブラックホールの周囲は、吸い寄せた塵が渦巻く降着円盤で覆われていて、落ちていく星の様子が覆い隠されてしまうためです。
しかし、今回の研究チームはその様子を観測するチャンスが存在することを発見しました。
ブラックホールに落ちた星は、引き裂かれて爆発を起こします。そのとき発生する放射によって、観測を邪魔する塵を吹き飛ばす可能性があったのです。
そして、そのチャンスを使い見事に潮汐破壊現象の様子を初めて詳細に観測したのが今回の研究になります。





























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