翼を持った小型の恐竜「アンボプリテクス」の想像図。
翼を持った小型の恐竜「アンボプリテクス」の想像図。 / Credit:Gabriel Ugueto,香港大学
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ざんねんな進化? 翼を獲得したのに”飛ぶのが下手すぎて絶滅”してしまった2種の恐竜 (2/3)

2020.10.25 Sunday

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失われた軟組織を見るレーザー技術

レーザー励起蛍光法について解説している様子。画像の解説者は今回の研究チームとは関係はない。
レーザー励起蛍光法について解説している様子。画像の解説者は今回の研究チームとは関係はない。 / Credit:TEDx Talks,Laser Simulated Fluorescence in Paleontology | Dr Michael Pittman | TEDxLingnanUniversity

中国の香港大学とアメリカ・マウント・マーティ大学の研究チームによる今回の研究では、2種の恐竜が実際どのように飛行していたかが検証されました

化石から飛び方をどのように調べるのかというと、そこではレーザー励起蛍光法(Laser Induced Fluorescence、略称: LIF あるいはLaser Stimulated Fluorescence、略称: LSF)と呼ばれるレーザー画像技術が利用されています。

レーザー励起蛍光法は、強力なレーザー光を化石標本に照射してどの波長が反射するかを調査します。これによって、肉眼では見ることのできない失われた皮膚や筋肉など軟組織の痕跡を見つけマッピングすることができるのです。

こうした新しい技術の登場によって、現在の研究では絶滅した古生物がかつてどのように活動していたかを探ることができるようになっているのです。

チームはこの手法を使って化石をスキャンし、数学モデルを作って2種の恐竜の体重、翼の幅、筋肉の配置などを、さまざまな変数でテストし、彼らがどのように飛んでいたかを予測しました。

LSFによってマッピングされたイーの軟組織の図。
LSFによってマッピングされたイーの軟組織の図。 / Credit:Dececchi et al.,iScience(2020),香港大学

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