ロボットに触覚を与える人工皮膚
ロボットに触覚を与える人工皮膚 / Credit: Hedan Bai
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触覚を再現した「人工皮膚」がロボットをより人間に近づける (2/3)

2020.11.15 Sunday

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伸縮性分布型光ファイバセンシングとは

開発されたのは、「伸縮性分布型光ファイバセンサー」という光センサーです。

光ファイバーとは、光を通す繊維のこと。これは主にインターネット回線などで使用されています。光回線は電気信号を光に変換してすばやく伝送しているのですが、この光の経路となるのが光ファイバーなのです。

そして近年、この光ファイバーを用いた「光ファイバセンシング」という技術が注目されています。

本来、光ファイバーは伝送する光が外部からの影響を受けないよう保護されるのですが、逆にこの性質をセンサーとして利用できます。

つまり、受け取った光の性質によってセンサー部分の温度変化やひずみなどを感知できるのです。この光ファイバセンシングは故障しづらくランニングコストも低いという特徴があります。

分布型光ファイバセンシング
分布型光ファイバセンシング / Credit:株式会社ハギテック

そしてこの中には分布型光ファイバセンシング(DFOS)という技術もあります。これは、局所的な測定ではなく、連続した測定が可能であり、グラフのように全体的かつ連続的なデータや変化を観測できます。

そのためDFOSは橋、道路、建物などの機械的な変形を監視するために用いられてきました。

さて、シェパード氏らが開発したのは伸縮性のDFOSであり、これを、触覚情報を得るための人工皮膚システムに応用したのです。

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