身体の中の感覚に気づく「内受容感覚」と共感能力である「表情模倣」
私たちは皆、自分の身体の中に対する感覚「内受容感覚」をもっています。
例えば、「お腹が空いた」「心臓がドキドキする」などの感覚が内部受容感覚に当てはまり、感じ方には鋭い人から鈍い人まで個人差があります。
さらにこれまでの研究によって、内受容感覚が鈍い人は、自分の感情にも気付きにくいことが示唆されてきました。
つまり身体の感覚と感情には関連性があるのです。
また、共感能力などの「感情」は、他者とのコミュニケーションに大きな影響を与えることも分かっています。
そこで研究チームは内受容感覚と共感能力の1つである表情模倣(例:微笑む人を見て自分も微笑む)の関連性を調べることにしました。
内需感覚と表情模倣の関連性を調査することは、身体とコミュニケーション能力(社会性)に関連があるのかを研究することになります。
さらにこの研究の中では、対人関係における重要な要素であるアイコンタクトがどのように影響するかも調査されています。