肥満は発がんリスクを高める?
この結果を受け、同チームのポーレット・チャンドラー医師は「正常なBMI値が、ビタミンDと進行性がんのリスク低下との関係に影響をおよぼす可能性がある」と指摘。
「実際に、体脂肪率が高いと発がん率が高くなるという研究結果も報告されており、肥満とそれに伴う体内炎症は、ビタミンD受容体の感受性を鈍化させて、ビタミンDの効果を下げているのかもしれない」と続けました。
BMIがビタミンDと発がんリスクの低下に与える影響は定かでありませんが、正常体重の被験者に見られる高いリスク低下には説得力があります。
研究チームは今後、ビタミンDの摂取に加え、BMIも発がん率に関係するかどうかを調べる予定です。