ビタミンDの摂取で発がんリスクが17%低下
二次分析では、ビタミンDサプリの摂取者と非摂取者について、進行性がんの評価を行い、死亡リスク低下の可能性を調べています。
被験者のうち、進行性がんを発症したのは1617名で、以前と同様、グループ別の発がん率に有意差は見られませんでした。
しかし、がん発症者は、ビタミンD摂取者1万2927名のうち226名、プラシーボ摂取者1万2944名のうち274名で、わずかにリスクの低減が見られています。
さらに、BMI(ボディマス指数)が正常な被験者7843名のみを調べたところ、がん発症者は、ビタミンD摂取者でわずか58名、プラシーボ摂取者で96名でした。
結果、ビタミンDの有無だけを見ると、がんリスクは全体で17%低下していますが、正常なBMIの被験者のみだと38%の低下が認められました。