ワシの死亡数を82%減少させることに成功
スマートカメラシステムの効果を確かめるために、アメリカ・ワイオミング州の風力発電地帯で比較調査が行われました。
2つの異なるエリアの風力発電機176基を観察対象とし、片方のエリアには47台のスマートカメラシステムを導入。
その結果、スマートカメラシステムがワシの死亡数を82%減少させました。
IdentiFlight社は、「IdentiFlightのスマートカメラシステムが、風力発電と鳥類の共存を促進できると証明しました」と述べています。
ただし今回の調査では、もともとの年間ワシ死亡数が風力発電機1基あたり約7.5頭でした。
そしてスマートカメラシステム1台には、150,000ドル(1,580万円)の設置費用と、年間8,000ドル(84万円)のメンテナンス費用が必要だと報告されています。
ですから風力発電会社は、保護する鳥の数やメンテナンス費用、スマートカメラシステムの効果範囲を分析したのち、導入するか判断することになるでしょう。
かなり費用が掛かるため、すぐに導入するのは難しいと考える企業も多いかもしれませんね。
それでもIdentiFlight社の新しいシステムは、環境や自然、動物に配慮した取り組みであり、大きな保護結果を提出しています。
今後、鳥類保護に対する認識やシステム費用に変化があるなら、設置したいと考える発電会社も増えることでしょう。