死亡するかを「90%」の精度で予測
2月10日現在、1億人以上の人々が新型コロナウイルスに感染し、世界中の医療システムを圧迫しています。
そこで今回、研究者たちは5594人の感染者たちの病状変化をAIに学習させることで、どのような人々が最も重症化・死亡しやすいのかを解明することにしました。
重症化や死亡の確率が高い人々を判別することができれば、医療リソースを集中させ、効率よく命を救うことにつながるからです。
AIの開発にあたってはまず、上の図のように患者を4つの段階に分別することから始めました。
一番下の段が入院が必要になるほど症状が出ている人、二段目は入院後に症状が悪化してICU(集中治療室)に入る必要がある人、三段目はさらに重症化して人工呼吸器が必要になった人、そして最後の四段目は死亡してしまった人になります。
研究者たちは、この4つの段階と、それぞれの段階に達してしまった患者の情報(年齢・肥満度・病歴など)との関係性をAIに学ばせ、感染した人間の「その後の運命」の予測を試みました。
結果、AIは的確に死を予測可能であることが判明します。
さらにAIは「死」以外にも、感染者がどの段階に達するかも高い確率で的中させることに成功しました。
以降では、AIが発見した危険要因とオンラインでの実際の判定方法を紹介します。