肥満になっていると免疫が暴走しやすくなる
なぜ肥満が重症化と死にかかわるのか?
これまでの統計により、新型コロナウイルスでの重症化や死亡が「サイトカイン」の過剰分泌に関係していることが示されてきました。
サイトカインは免疫にかかわる重要な物質ですが、過剰に分泌されると免疫の暴走を引き起こして正常な細胞まで殺してしまうようになり、結果として、重症化や死亡を引き起こします。
そんな重要物質のサイトカインですが、肥満症の人の体には既に多くが含まれ、慢性的に炎症を引き起こしていることが知られています。
そのため肥満になっている人は感染によるサイトカインの過剰分泌と免疫の暴走を引き起こしやすくなっており、重症化や死亡につながっていたのです。
また肥満の人は新型コロナウイルスに感染しやすいだけでなく、排除にも時間がかかることがわかってきました。
「感染しやすく」「重症化しやすく」「治りにくい」という結果は、三重苦と言えるでしょう。