患者の運命を決める要素とは?
上の図は、感染直後の患者の「その後の運命」を何が決めているかを示しています。
AIの分析によれば、入院してしまう可能性と最も関連深い要因が「年齢」であることが示されています。
しかし意外なことに、ICU(集中治療室)に入ってしまう可能性は年齢ではなく「高血圧」が原因であることがわかりました。
さらに人工呼吸器が必要なまでに重症化が進行する可能性は「BMI(肥満度)」が最大の要因でした。
一方で死亡と最も関連深い要因には年齢、次いで認知症であることが示されました。
また上の図では、一歩進んで、入院段階に達した人々をベースにした場合の「その後の運命」を示しています。
入院後をベースにした場合でも、年齢・高血圧・BMI(肥満度)が最も重要な決定要因であることがわかります。
現在、オンライン上では、この入院段階をベースにしたAIが公開されています。
サイトのチェック項目に性別・年齢・BMI・病歴を選択することで自分が「ICU入り」と「人工呼吸器装着」の段階に達する可能性が高いかどうかを判別することが可能になっています(死ぬかどうかの表示はショックを防止するために隠されている)。
これらの結果から、重症化と死亡には年齢に加えて肥満になっているかどうかが重要な判断材料であることを示します。
肥満になるとBMIが上昇し、太った体の各地に血液を送るために高血圧が必要になるからです。
しかしどうして、肥満が重症化や死を引き起こすのでしょうか?