霜の下部は「正」に帯電し、上部は「負」に帯電する
窓ガラスなどに霜が生じると、その霜には、冷たい外気にさらされている上部の露出面と、外気から遮断されている下層で温度差が生じます。
霜の上部は冷たく、下部は温かくなるのです。
そしてこの温度差は、霜の中にあるイオンを温かい場所から冷たい場所へと移動させます。
しかしこの時、正電荷を持つイオンがより速く移動するため、結果として、霜の下部は正に帯電し、上部は負に帯電するようになります。
これは以前から知られている自然現象であり、「電荷分離」と呼ばれています。
研究チームは、この現象を利用して霜自体を窓ガラスから引きはがせると考えました。