指先の繊細な感覚はどこからくるのか?
感覚ニューロンは皮膚のすぐ下に点在しており、それぞれが触覚、振動、圧力などの刺激を検出できます。
手だけでも数万のニューロンが存在しているのです。
当然指先にもそれらの感覚ニューロンが集まっており、繊細な感覚を生み出しています。
ところが単一のニューロンがどの程度の感度を持っているのか正確に研究されたことはありません。
そこで研究チームは、特に繊細な触覚を与える2種類の「触覚ニューロン」に焦点を当てました。
皮膚の下にあるそれらニューロンの情報伝達繊維は皮膚の表面に達する前に枝分かれしています。
そしてそれぞれの枝は、指紋の隆起部分にある触覚受容体のグループと繋がっているとのこと。
つまり、触覚ニューロンは指紋からも感覚情報を受け取っているのです。
しかし指紋が無くても触覚はあるものです。では、指紋の存在は触覚の感度にどのような影響を与えているのでしょうか?
この疑問を解決するために、研究チームは指における感度の高いゾーンをマッピングすることにしました。