RDR2のプレイヤーは知らぬ間に野生動物に詳しくなっていた
この実験には、55カ国から『レッド・デッド・リデンプション2』のプレイヤー444人を含めた586人の参加者が集まりました。
ただ、ほとんどの参加者は北米の男性です。
テストには、ゲーム内に登場したオジロジカ、ジャックラビット、ワニガメ、ミズウミチョウザメ、アオカケス、ベニヘラサギなどを含めた15種類の実際の野生動物の写真が使用されました。
参加者たちは、まず各動物の名前をテキストで入力し、その後、表示される複数の選択肢を選びます。
このクイズの結果、RDR2のプレイヤーは平均10種の動物を識別することができ、これはRDR2未プレイの人たちが識別できた平均7種より高いスコアです。
特に、RDR2のメインストリーをクリアしている人たち(約40時間強のプレイ)や、最近このゲームを遊んだというプレイヤーは高いスコアを叩き出しました。
特に正答率が高かった動物は、釣って食べることができる魚など、ゲーム内でも役立つタイプの動物だったようです。
逆にゲーム内でも見かけることは珍しいイヌワシなどは、RDR2のプレイヤーもあまり識別できませんでした。
また、このゲームのオンラインモードには、「自然探求家」という野生動物の生態を研究する職業が追加されています。
RDR2のオンラインモードはあまりゲーマーの評判が良くないようですが、これをプレイした人は、特に現実の動物を識別する能力が高かったそうです。
さらにこうした動物の識別だけでなく、動物の生態や行動についても、RDR2のプレイヤーたちは特別な知識を獲得していることが確認されました。
オポッサムが死んだふりをすること、ハイイログマが突進のフリなどハッタリをかましてくることなどは、通常ではあまり知られていない知識です。
実験に参加したあるプレイヤーは、羊が突進する際の動作をこのゲームで学んだと話し、こう付け加えました。
「冗談に聞こえるかもしれないけど、そのおかげで僕は現実で足を折らずに済んだんだよ」