専門家の目から見ても野生動物の再現がスゴすぎる
『レッド・デッド・リデンプション2(以下、RDR2)』は、GTAなどのゲームでも有名なロックスター・ゲームス(Rockstar Games)が開発した西部劇の世界を体感できるオープンワールドゲームです。
西部劇のガンマンとなって物語を楽しむのがこのゲームの目的といえますが、特にゲーマーの間で話題となっているのは、このゲームの細やかな作り込み部分です。
RDR2では、世界への没入感を高めるために豊かな自然環境や、200種におよぶ野生動物が登場しますが、それらが異常なレベルで作り込まれているのです。
発売前の試遊の段階からすでに、このゲームは温度変化で馬の睾丸の大きさが変化することが話題になっていました。
RDR2は「狩り」も重要なポイントになっていて、その対象となる動物たちの表現はかなりこだわりを持って再現されているのです。
そしてその作り込みは、プロの学者まで注目することになります。
エクセター大学の地理環境科学センターのサラ・クロウリー博士は、次のように述べています。
「『レッド・デッド・リデンプション2』のディテールの細かさは有名ですが、それは動物に関しても同様です。
多くの動物は、見た目や行動がリアルなだけでなく、互いに影響しあっています。
オポッサムは死んだふりをし、熊はハッタリをかまし、鷲は蛇を狩るのです」
実際、動物学者がゲーム画面内の動物の動きや行動を観察することで、その種がなんなのか特定することができたそうです。
あまりに良くできていたため、研究者らは「ひょっとすると、このゲームを遊んだプレイヤーたちは、動物に詳しくなっているんじゃないか?」と疑いを持ちました。
そこで、RDR2のプレイヤーとそうでない人たちを対象に、野生動物の識別テストをするという実験を実施したのです。