日常生活でのプラナリアの利用
アクアリム
水草や水源から侵入したプラナリアを、知らない間に水槽、アクアリウム内で飼っていた例がよくあります。
しかし、プラナリアはアクアリウム環境では害虫と見なされることが多くなっています。
魚の卵や、小さな水生を食べてしまううえに、再生能力が高く、見た目も良いわけではないからです。
プラナリアを駆除するために、前述した絶命条件を作る専用の薬剤も売っているほどです。
プラナリア自体をペットとして買う人は少なく、研究用に飼育することがほとんど。
食べ物の用意や再生、生殖、増殖が簡単なプラナリアは、飼育は容易なようです。
実は、最も飼いやすいペットはプラナリアかもしれません。一人暮らしのお供にいかがでしょうか。
再生医療への利用
生き物からヒントを得て、再生医療に役立てようとする動きがあります。
例えば、金魚の目の再生能力が優れていることから、盲目を治す治療への応用が考えられています。
(そうなると、犬好きの筆者にとっては盲導犬の行く末が少し気になりますが…)
そしてプラナリアは「分化、全能性」がある「幹細胞、万能細胞」であると述べました。
幹細胞としてはiPS細胞、 ES細胞などが有名ですが、現在ではまだ臓器を安定的に作ることができません。
臓器まで修復できるプラナリアの能力を完全解明すれば、ノーベル賞を狙うこともできるかもしれないのです。
まだまだプラナリアのふしぎな生態には未解明なことがあります。
かわいい見た目をしていますが、今後人類を救うかもしれない「ポテンシャルを秘めた生き物」なのです。