部分的な超新星で吹き飛ばされた星
今回発見された星は「LP 40-365」と名付けられていて、現在地球から約2000光年離れた位置にあります。
これは白色矮星と呼ばれるタイプの星で、燃え尽きた太陽のコアと表現される死んだ星です。
これは超高密度の天体で、地球と同じくらいのサイズのものが一般的です。
それが天の川銀河の中を、時速320万キロメートルで爆走していたのです。
銀河の動きを無視して、超高速で暴走する星は珍しい存在です。
研究チームは、これが星が部分的な超新星爆発を起こし、弾き飛ばされた残骸だと考えています。
「こうした種類の星が存在するという可能性を私たちが考え始めたのは、ここ数年のことです」
研究共著者であるボストン大学のオデリア・パターマン(Odelia Putterman)氏は、そのように述べています。
さらに、この星はもともと連星系の1つで、伴星から奪い取った物質によって超新星を起こしていたと考えられます。
しかし、研究者はなぜ、そんなことが言えるのでしょうか?