虐待を受けた人は逆に「愛情から逃げる」こともある
「異常愛着型」の次に多くみられた流れは「愛情回避型」でした。
典型的な「愛情回避型」の辿る経路は
「子供時代に虐待を受ける」→大人になって「うつ病」「不安症」の発症→「他人を信頼できなくなる」→「パートナーへの不信」「愛情を避けるようになる」→「人間関係の質の低下」「孤独化」
となります。
「子供のころに虐待」を受けた人間は「うつ病」や「不安症」を発症しやすくなります。
「異常愛着型」はここで「自身の喪失」をへて「パートナーへの依存」を高める道を進みました。
しかし愛情回避型は「うつ病」や「不安症」を発症するとともに「他人への信頼感」が薄れていきます。
他人が信頼できなくなれば、パートナーに不信を抱いたり、そもそも愛情がかかわるような人間関係を持つことを避けるようになります。
すると、人間関係は希薄化したり、孤独化することになります。
また愛情回避型の人間は愛情を回避してはいるものの、愛情に飢えている場合も多く、心理的葛藤は大きくなります。
こちらも一見すると「クールな一匹狼タイプ」や「ツンデレ」と勘違いされますが、虐待によって強制された望まぬ特質であり、多くの人々が苦しんでいます。