特殊ライフルを装備したVision
特殊ライフルを装備したVision / Credit:Ghost Robotics
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ついに「ライフルを装備したロボット犬」が開発される

2021.10.16 Saturday

近年、SPOTを代表とする四足歩行ロボットは目覚ましい進歩を遂げており、主に人々を助ける目的で開発されてきました。

しかし多くの人が危惧していたとおり、こうした最新技術の軍事転用が次々と始まっています。

そして最近、アメリカのフィラデルフィアを拠点とするロボット開発企業「Ghost Robotics」がライフルを搭載した無人4足歩行ロボットを発表しました。

US military may get a dog-like robot armed with a sniper rifle https://www.newscientist.com/article/2293908-us-military-may-get-a-dog-like-robot-armed-with-a-sniper-rifle/ Robot dogs don’t look as cute with night-vision sniper rifles on board https://newatlas.com/military/robot-dog-gun-weapon/

ライフルを装備した四足歩行ロボット

発表されたのは、Ghost Robotics社が開発してきた四足歩行ロボット「Vision」の最新バージョンです。

そしてこのロボットには、武器メーカー「SWORD International」によって提供された専用ライフル「Special Purpose Unmanned Rifle(SPUR)」が搭載されています。

このSPURは射程距離1.2kmの強力な6.5mm狙撃ライフルです。

しかも光学30倍ズームと赤外線カメラが備わっているため、昼夜問わずターゲットを捕捉できるでしょう。

発射からリロードまですべてリモート操作できるため、完全な無人兵器になりえます。

ちなみに搭載できる弾薬の量など武器の詳細は明らかにされていません。

さて、こうした四足歩行ロボットのメリットは明らかです。

機動性が高いだけでなく、車輪では不可能な複雑な地形でも簡単に横断できます。

これはつまり、「操縦者が危険を冒さず、ロボットを使ってどんな場所にでもすばやく潜入できる」ということです。

SPOTは救援用でしたが、SPURを搭載したVisionは軍事にこのメリットを活用する、ということでしょう。

当然ながら、SNS上では様々な議論が生じています。

次ページ自律型殺戮兵器の到来か

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