ラーテルには天敵がいない
大型肉食獣、蛇がやや天敵
最強かつ共生関係までもっているラーテルですが、天敵は一切いないのでしょうか。
その答えは「ラーテル的には、いない」です。
大型のネコ科(ライオン、ヒョウ等)、イヌ科(ハイエナ、ジャッカル等)、ワニなどの肉食獣には、実際の腕力では叶わないため、力負け、数負けして捕食されてしまうこともあります。
つまり、他者から見ると「大型肉食獣がラーテルの天敵」とも言えそうですね。
しかし、ラーテル自身が大型獣に反撃することもできるため、襲われても反撃できることも多いんです。
ラーテルが大型獣を捕食することはないものの、怪我を負わせたり、急所攻撃により殺した例すらあるほどです。
また、ヘビとは相互に捕食関係にあり、ラーテルが捕食することも、捕食されることもある不思議な関係で、まるで永遠のライバルのようです。
また、大抵の動物にとって天敵は「恐れ」の対象ですが、前述した通りラーテルには、あまり恐れの感情がありません。
ラーテルの心の声が聞くことができたら「天敵?怖い者ってこと?なら、いないけど」と一蹴されてしまうでしょう。
このように、ライオンすら一蹴するラーテルですから、事実上「食物連鎖の頂点に君臨している」と言っても過言ではありません。
好物のハチ、仲間のミツオシエが天敵?
天敵がほぼいないラーテルですが、その死を直接的に誘発する生物がいます。
それは、まさかの大好物ハチミツをつくるハチと、共生関係だったはずのミツオシエです。
ラーテルの顔は毛が薄くなっているため、大量のハチに刺された際、毒でショック死してしまうことがあるんです。
蛇毒への耐性は強いラーテルですが、大量のハチ毒には対応することができないという弱点があります。
また、そんな天敵ハチのもとにナビゲートをするミツオシエも、ラーテルにとっては死神なのかもしれません。
まとめ
ギネス認定「世界一恐れを知らない動物」であるラーテルですが、ただ無鉄砲な性格、というわけではありませんでした。
最強の武器を持っているからこそ、自然と自信満々な性格になったのです。
私たちも、ラーテルぐらい強気に強敵に立ち向かえるための武器を持ちたいものですね。