宇宙産の唐辛子で作ったタコスを食べる
ISSで栽培されたトウガラシは、アメリカ・ニューメキシコ州のハッチ(Hatch)という地域で生産されているニューメキシコチリ(またはハッチチリ)と呼ばれる品種です。
ちなみに未成熟なトウガラシは緑色の青トウガラシとして、熟したトウガラシは真っ赤な赤トウガラシとして扱われます。
今回宇宙飛行士たちは、ISSで栽培した緑と赤のニューメキシコチリを食べることにしました。
収穫されたばかりの宇宙産ニューメキシコチリと水で戻した乾燥トマト、タコス用ビーフを使って、「宇宙タコス」を楽しんだのです。
宇宙空間では珍しく、収穫したての新鮮な食感や風味を味わえたことでしょう。
このように宇宙での植物栽培テストは着実に進んでいます。
今回の宇宙タコスは、食料生産システムを開発して有人探査の範囲を広げるための一歩となりました。
Friday Feasting! After the harvest, we got to taste red and green chile. Then we filled out surveys (got to have the data! 😁). Finally, I made my best space tacos yet: fajita beef, rehydrated tomatoes & artichokes, and HATCH CHILE! https://t.co/pzvS5A6z5u pic.twitter.com/fJ8yLZuhZS
— Megan McArthur (@Astro_Megan) October 29, 2021
さらに、宇宙飛行士にとって植物を育てることは、単に食料問題を解決する以上の役割があります。
植物を観察し育てる過程が、宇宙空間でのストレスやプレッシャーを和らげ、精神的・身体的な健康を増進させてくれるのです。
現在、宇宙飛行士たちは植物を育てる過程と結果の両方を楽しんでおり、今後もあらゆる面で良い成果が期待できるでしょう。