宇宙空間での植物栽培
宇宙飛行士にとって、食料の入手手段を増やすことは大きな課題です。
もし、宇宙空間でいくらかでも食料を生産できるなら、長期間に及ぶミッションにも対応できるでしょう。
そのためNASAは現在、ISSなどの宇宙空間で植物の栽培が可能かテストしています。
これまでにもラディッシュやレタスなどが栽培・収穫されてきました。
しかし、これまでのテストで「微小重力下では果実の発育が悪い」ことも判明しており、その原因も十分には解明されていません。
今回注目を浴びているトウガラシも他の作物に比べて栽培が困難であり、発芽・成長・結実に時間がかかったようです。
とはいえ7月から始まったプロジェクトは、ISSの植物育成施設で十分な監視とお世話がなされた後、収穫までたどり着くことができました。
トウガラシを育ててきた宇宙飛行士たちは、実食を心待ちにしてきたに違いありません。