コンドームに描かれた過激な絵とは?
今回展示されたコンドームは、ヒツジの盲腸から作られたと見られる天然素材のものです。
これはかつて売春宿などで記念品として配られていた可能性があり、実際に展示されているコンドームは未使用のものでした。
現存が確認されている同様の品は世界に2点しかなく、その希少性だけでも博物館級。
しかし何より目を引くのが、そこに描かれていた絵です。
なんとそこには、椅子に腰かけた修道女が大胆にも脚を広げて座り、目の前に立つ3人の聖職者を指さしているという構図が描かれています。
3人の聖職者たちはローブをまくり、自らの性的興奮状態をあらわにしています。

絵の下には「Voilà mon choix(これが私の選んだ相手)」というフランス語の文言が添えられており、修道女が3人の聖職者の中から誰を選んだのかが強調されているのです。
このイラストは、単なる猥褻な図ではなく、明確な風刺として制作されたものでした。
博物館員の解釈によれば、これは当時の禁欲(特に宗教的な禁欲)への皮肉であると同時に、ギリシャ神話「パリスの審判」のパロディでもあるとのことです。
本来は女神アフロディーテが美を競う話が、ここでは修道女と聖職者に置き換えられ、性的な選択と欲望が大胆に描かれています。
それは一体どのようなパロディなのでしょうか?