体重計には映らない「お腹の奥の脂肪」

お腹の脂肪は、大きく2種類に分けられます。
1つは「皮下脂肪」で、皮ふのすぐ下についていて、外からも見えやすい脂肪です。
もう1つは「内臓脂肪」で、お腹の奥で内臓のまわりを包むようにたまっています。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(睡眠不足で「内臓脂肪」が増加しやすくなると判明)
内臓脂肪は体の中でのはたらきがとても活発で、炎症を引き起こす物質をよく出し、それが全身をめぐって脳にまで影響することがあります。
これまでの研究でも、内臓脂肪の多さと認知機能(記憶したり考えたりする力)の低下との結びつきは報告されていました。
しかし、内臓脂肪を実際に減らすことが、長い目で見て脳を守ることにつながるのかは分かっていませんでした。
そこで研究チームが目をつけたのが、過去に行われた4つの食事と生活習慣の試験です。
これらの試験では、参加者が18〜24か月にわたって食事や生活習慣を改める取り組みに参加していました。
チームは元の参加者を探し出し、取り組みから5〜16年たった時点で、533人のお腹と脳をMRI(磁気を使って体の中を撮影する装置)で調べました。
この時点での参加者の平均年齢は61.4歳で、86%が男性でした。
あわせて、認知機能の低下を見つけるために使われる標準的なテスト「MoCA(モカ)」も受けてもらいました。
さらに一部の人には、試験の開始時や18か月後などにも、お腹の脂肪や脳を撮影した記録が残っていました。
こうしてチームは、体重やお腹の脂肪の変化が、何年も後の脳とどう結びついているのかを比べられるようになったのです。




















