世界初!リアルな3Dプリント義眼が装着される
3Dプリント義眼を世界で初めて装着した患者は、イギリスのロンドンに住む40代のエンジニア、スティーブ・ベルゼ氏です。
3Dプリント義眼のメリットは、作成期間の短さだけではありません。
まるで本物の眼球のようにリアルなのです。
実際、ベルゼ氏が装着した義眼は左だけですが、写真ではほとんど見分けがつきません。
これは患者自身の眼球をスキャンして義眼の3Dモデルを作成しているためです。
また瞳孔の輪郭がはっきりしており、虹彩(黒目の奥にある茶色の部分)も自然な色と輝きがあります。
これも3Dプリントのおかげであり、従来の義眼は虹彩を表面的に描いただけでしたが、3Dプリント義眼は実際に眼球の奥に光が届くようになっているのです。
ベルゼ氏は、装着した感想を次のように述べています。
「私は20歳のときから義眼を必要としてきましたが、いつも気後れしていました。
家を出るときによく鏡を見るのですが、その時に見える義眼が気に入らなかったのです。
しかし、この新しい義眼はとても素晴らしいと思います。
3Dプリント技術を利用しているので、今後どんどん良くなっていくでしょう」
3Dプリント義眼の提供に携わったサグー教授やスタッフもこの新しい技術に興奮しているようです。
彼らは、「新しい技術が、義眼作成の待ち時間を確かに短縮させる」ことを認めています。
今後も、3Dプリント技術の進展が、患者に立ちはだかる壁をひとつずつ壊してくれるでしょう。