1位から3位までを北欧の国が独占!
世界で最も島を多く持つ国はどこか?
第1位はスウェーデンです。
過去の調査によると、スウェーデンには25平方メートル(7.56坪)を超える島が22万1800個あるという。
また、第2位はフィンランドの18万8000個、そして第3位はノルウェーの5万5000個となっています。
すでにお気づきかもしれませんが、これら3カ国はすべて北欧です。
しかし、どうして北欧の国々はこんなにも多くの島を持つのでしょうか?
研究者たちによると、原因は第1に氷河、第2に地殻であるとのこと。
およそ7万年前から1万年前まで続いた最終氷河期時代、北欧の3カ国は分厚い氷河の下にありました。
この氷河には大地を削る力があります。
氷河は積もった場所で不動のままではなく、時間とともにゆっくり移動し、大地を削りとっていくのです。
この削りはフィヨルドのような山脈に対してだけでなく、平坦な土地に対しても発生しました。
平坦な土地に「削り」が起きた場合、堅い場所は残り、柔らかい場所が抉(えぐ)られていきます。
そのため氷河が消えると、平坦な土地には無数の小山や岩が出現し始めます。
そして、このような地形が海面上昇によって適度に水面下に沈んだ結果、無数の小島が出現することになったのです。
つまり、北欧諸国が多くの島をもつのは、氷河の削り残しが最大の原因と言えるでしょう。
ですが、小島が出現する最適な海面位置は溶けた氷だけでなく、その下側、つまり北欧諸国の地殻にも原因があったのです。