カナダ沖で「1300年に1度」の巨大波を検出
アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、巨大波は「周辺の波との差が2倍以上のもの」と定義されます。
そして2020年11月17日のカナダ沖で観測された「ユークレット波」は、高さ17.6mの大きな波でした。
しかも周辺の波高の平均は約6mだったため、ユークレット波は「3倍の巨大波」になります。
周辺の波との差がこれほど極端な巨大波は観測されたことがありません。
研究チームによると、「この規模の巨大波が発生する確率は、1300年に1度のレベル」とのこと。
科学者たちは巨大波の原因が「小さな波と大きな波の合流」にあると考えていますが、未だ正確なメカニズムは解明されていません。
今回のような「4階建てほどの波」が突如発生したこと、そしてこれが予測困難であることを考えると、この現象は放置されるべきではないでしょう。
研究チームはユークレット波の情報も含め、巨大波がどのように生じるか研究を続けていく予定です。
将来的にメカニズムが解明できるなら、巨大波のタイミングや規模を予測し、未然に海難事故を防げるかもしれません。