ストーンヘンジは「太陽暦」の機能を持っていた
ストーンヘンジは「太陽暦」の機能を持っていた / Credit: canva
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ストーンヘンジは”閏年まで考慮”に入れた「太陽暦」のカレンダーとして機能していた! (2/3)

2022.03.03 Thursday

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「太陽暦」としての仕組みを解明!

太陽暦とは、地球が太陽のまわりを回転する周期をもとにした暦です。

周期は約365.25日で、1年を365日とすると4年でほぼ1日のズレが生じます。このズレを調整するために閏日(うるうび)が設けられています。

さて、ストーンヘンジの太陽暦は、ダーヴィル氏いわく「非常にわかりやすい仕組みになっている」という。

ここからは、下のストーンヘンジの配置図を参考にしてください。

まず、外側の輪には全部で30個のサルセン石があり、1個が1日を表します

これが10個ずつ、3つの週(Decan1〜3)に分けられて、円1周で1カ月となります。

ちなみに、円中央の赤線の上側が夏至、下側が冬至の方向です。

ストーンヘンジの配置図
ストーンヘンジの配置図 / Credit: Timothy Darvill et al., Antiquity(2022)

1カ月30日、これが12カ月で360日になります。

そして足りない5日分は、円の内側に配置された5つのトリリトン(3つの石を組み合わせた門型の構造物)が担います。

ダーヴィル氏は、この5日を閏月として追加したと指摘し、これで365日となります。

ただ、太陽暦の周期は365.25日なので、先ほど言ったように、4年で1日のズレが生じます。

その4年に1度やってくる閏日を数えるために、ストーンヘンジの四方に配置されたステーション・ストーンを目印としたと考えられます。

3つの石を組みわせた門型の構造物
3つの石を組みわせた門型の構造物 / Credit: Timothy Darvill et al., Antiquity(2022)

さらに、太陽暦の機能を果たすことで、毎年同じ石のペアの間を通して、夏至と冬至が見られます。

「これは、日付のカウントの誤差をチェックするのに役立ったでしょう」とダーヴィル氏は指摘します。

夏至の日だと思っていたのに太陽の位置がズレていたら、何日分ズレていたか一目で分かるからです。

以上のことから、ストーンヘンジは太陽暦と見て間違いないようですが、こうした暦法は当時から存在したのでしょうか?

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