「太陽暦」としての仕組みを解明!
太陽暦とは、地球が太陽のまわりを回転する周期をもとにした暦です。
周期は約365.25日で、1年を365日とすると4年でほぼ1日のズレが生じます。このズレを調整するために閏日(うるうび)が設けられています。
さて、ストーンヘンジの太陽暦は、ダーヴィル氏いわく「非常にわかりやすい仕組みになっている」という。
ここからは、下のストーンヘンジの配置図を参考にしてください。
まず、外側の輪には全部で30個のサルセン石があり、1個が1日を表します。
これが10個ずつ、3つの週(Decan1〜3)に分けられて、円1周で1カ月となります。
ちなみに、円中央の赤線の上側が夏至、下側が冬至の方向です。
1カ月30日、これが12カ月で360日になります。
そして足りない5日分は、円の内側に配置された5つのトリリトン(3つの石を組み合わせた門型の構造物)が担います。
ダーヴィル氏は、この5日を閏月として追加したと指摘し、これで365日となります。
ただ、太陽暦の周期は365.25日なので、先ほど言ったように、4年で1日のズレが生じます。
その4年に1度やってくる閏日を数えるために、ストーンヘンジの四方に配置されたステーション・ストーンを目印としたと考えられます。
さらに、太陽暦の機能を果たすことで、毎年同じ石のペアの間を通して、夏至と冬至が見られます。
「これは、日付のカウントの誤差をチェックするのに役立ったでしょう」とダーヴィル氏は指摘します。
夏至の日だと思っていたのに太陽の位置がズレていたら、何日分ズレていたか一目で分かるからです。
以上のことから、ストーンヘンジは太陽暦と見て間違いないようですが、こうした暦法は当時から存在したのでしょうか?