ストーンヘンジは「カレンダー」なのか?
ストーンヘンジには、ある太陽の動きに合わせた明確な造りがあります。
それが「夏至」と「冬至」です。
1年で最も昼が長い夏至の日になると、ストーンヘンジの入り口にあたるヒール・ストーンから太陽が昇り、日光が中央に向かってまっすぐ差し込むようになっています。
そして、1年で最も昼が短い冬至の日になると、同じラインの反対側が日没方向となります。(時計の12時と6時のラインを想像してください)
つまりストーンヘンジは、夏至の日の出と、冬至の日の入りを見通せるように設計されているのです。
ここから「カレンダーとしての機能があるのでは?」と示唆されていましたが、他に並んでいる石が暦とどう関係するのか分からず、今日まで実証されていませんでした。
しかし2020年の研究で、ある事実が判明し、この説に進展がありました。
ストーンヘンジの大部分を構成する「サルセン石」が、すべて同じ産地のものであり、同時期に設置されていたのです。
つまり、これらの石が一つのユニットとして、何らかの機能を持たせられたと考えられます。
本研究主任のティモシー・ダーヴィル(Timothy Darvill)氏は、これら石の配置が暦と関係していると考え、調査を開始。
古代の数秘術や、同じ時代に存在した暦法を調べ、ストーンヘンジと照らし合わせました。
結果、ストーンヘンジは、365.25日の太陽暦にもとづくカレンダーであることが濃厚となったのです。
実際に、その仕組みを見ていきましょう。