植物にも電流が流れて情報が伝わる
なぜこれらの化学物質で、神経がないはずの植物が動かなくなるのでしょうか。詳細はわかっていませんが、オジギソウの葉っぱは閉じるときに電流がはしることが知られています。研究者が立てた仮説によると、活動電位を抑えることで、電気パルスを阻害し、植物の生物的仕組みを機能させないようにしているようです。
「生体電気と活動電位は人や動物に活動能力をあたえるだけでなく、植物にも与えているのです」と研究者は説明します。
「動物や人だけでなく植物も活動電位を通して動けるということは、とても重要です。植物運動の複雑な性質や、植物の行動の元になる植物特有の認識、知性を我々が究極的には理解するためにです」
植物と動物の麻酔物質に対する反応が似ていることから、植物を代用モデルや試験方法として使うことができます。この研究は将来的に、いまだはっきりとわかっていない人に麻酔が効く仕組みなどを解明する一助となるでしょう。
via: sciencealert / text by nazology staff