魚をクスリ漬けにする理由
今回の研究によって、ニューラルネットを用いて魚の行動を分析するだけで、魚に使われた薬物を特定できることが示されました。
過去の研究では魚にエタノールを与えた場合、人間と同じく、はじめ興奮状態になり、その後、鎮静状態に向かうことが報告されていましたが、ニューラルネットを用いて行動パターンから薬物を推測する試みは今回がはじめてとなります。
研究者たちは今後、予測精度の質を高めるためには、さらなるクスリ漬けにされた魚の分析が必要となると述べています。
ニューラルネットを用いた行動パターンの分析技術は、実験動物の異常行動の検出(およびスクリーニング)に使用できる可能性があり、未来の創薬分野での活用が期待されます。
またニューラルネットによる行動分析技術が人間にも適応できる場合、街頭カメラなどをの監視システムを使って違法薬物を使用した人間を素早く検知することができるようになるかもしれません。
魚をクスリ漬けは今後も、人類社会の発展に役立ってくれるでしょう。