・A型の血液を持つ人はお腹を下しやすいことが判明
・血液型による細胞表面の糖の形が細菌と結びつきやすい
・大腸菌のタンパク質の構造に合わせたワクチンの作成が期待される
あなたの周りの「お腹が弱い人」、もしかしたらA型かAB型では?新しい研究で、血液型がA型、AB型の人はお腹を下しやすいことが判明しました。
ジョンズ・ホプキンズ大学らは、106名の健康的な被験者に、大腸菌の入った水を飲ませて実験を行いました。その結果、血液型がA型とAB型の被験者は81%が下痢になった一方、O型とB型の被験者はその半分の割合でした。
人の細胞の表面には「糖鎖」と呼ばれる、ブドウ糖などの糖が鎖状につながった化合物が生えています。血液型は、赤血球の表面にあるその糖鎖の形によって決まるのです。今回の発見は、A型の糖鎖を持つ人の腸内細胞は細菌が結びつきやすいということを示唆しています。
毎年、数十万人が大腸菌で亡くなっており、その多くが幼児です。今回の発見から、大腸菌に見られるタンパク質の構造を標的にした効果的なワクチンの開発が期待されています。
夏が近づき、食中毒が増えくる季節です。B型やO型の人も、手洗いうがいと、食品の加熱を心がけましょう。
via: ScienceNews / translated & text by ヨッシー
関連記事
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/2490