人々はぎこちないロボットを優しく扱う

人々は、仕事を思うように果たしてくれない清掃員に対して厳しく当たるのと同じく、ゴミ箱ロボットに対してイライラしたり、暴言を吐いたりするのでしょうか?
結果は、真逆でした。
ほとんどの人々はぎこちないロボットに優しく接し、時には引っかかっている椅子や障害物を動かして助けてあげたりしました。
またロボットの「ふらつき」を、「うなずいて同意を示している」と解釈する人もいたようです。
さらに後のアンケートでは一部の人たちは、ロボットが「ゴミを食べさせてほしい」と願っているように感じたと答えたそうです。

まるでおなかを空かせた子犬にエサを与えたくなるように、「自分にはロボットに何かを与える義務がある」と感じたというのです。
そしてゴミを持っていない人でも、ロボットを満足させたいがために、あえてゴミを拾ったり探したりして投げ込んであげていました。
研究チームは、人々のロボットに対する反応が、人間の清掃員に対する反応と対照的であると指摘しています。
人々は、人間(自分)とゴミ箱ロボットの関係では、自分が「何かしてあげる側」であり、ロボットは「してもらう側」のように捉えていました。
しかし当然、人間(自分)と清掃員の関係では、清掃員が「サービスを与える側」、自分が「サービスを受ける側」として捉えています。
確かにこうした認識の違いがあるからこそ、人々はぎこちないロボットに対しては優しくするのでしょう。
そして、「清掃員には与える義務(働く義務とも言える)がある」と感じているので、その期待にそぐわない相手に対して厳しく当たるのかもしれません。
では、なぜ人々はゴミ箱ロボットを「してもらう側」として認識するのでしょうか?

それは人々にとってロボットが、未だに「能力が低く劣った存在」だからでしょう。
そうした傾向を強く示す「ぎこちないゴミ箱ロボット」を見た人々は、赤ちゃんや幼児、子犬のように助けを必要とする存在だと考えたのです。
では、この傾向を利用して、街に自立能力の低いゴミ箱ロボットを配置し続け、ゴミのポイ捨てを減らせるでしょうか?
研究チームは、「目新しさが無くなった時に、人々の反応が維持されるかは分からない」と感じています。
現在のところ、こうした人々の反応はロボットが助けを必要としているように見えるからなのか、単に珍しいから相手してくれているだけなのか、区別することはできません。
そのため長期的にこうしたロボットを利用したとき、人々の態度がどう変化するか現時点で予測することはできません。
ただ、ロボットの性能は現在進行形で急速に進歩しているため、人間とロボットの関係性はそれに応じて変化していくはずです。
遠い将来、ロボットが人間に近い能力をもち、完全に「与える側」として認識されると、人々はロボットをに対して厳しい態度を取るようになるかもしれません。
これはSF映画などでよく扱われる「ロボットの虐待と反逆」に至る道でもあります。

























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