記号は画像と同等の記憶効率を持っている
さらなる後続の実験で、研究チームは記号が画像と同じく、文字と視覚的イメージの2つの情報を持っており、単語よりも記憶されやすいのではないかいう仮説のもと、実験を行っています。
実験では、単語、記号に加え、画像を実験刺激として用意し、記号は、画像と比較しても記憶に対して同等のプラスの効果があることが確認されています。
また記号に対する親しみ深さ(普段どれだけよく見るか)が記憶課題での正答率と相関しないことも確認されています。
これらの画像と記号の記憶効率が同等であることを示した結果は、①記号が文字情報のみならず、視覚的イメージの2つの情報によって処理されていることと②記号が親しみ深さなどの知識の影響は関係なく、記憶が効率的にできる特性を持っていることを意味しています。