はくちょう座流星群を観測しよう
極大はいつなのか
「はくちょう座流星群」の正式名は「はくちょう座κ(カッパ)流星群」。
小規模な流星群ですが、観測をおすすめする理由が複数あります。
まずは、今年は極大が8月18日21時頃と予想されているため、非常に観測しやすい時刻ということ。しかも週末なので、夜更かししても大丈夫な人も多いことでしょう。
次に、月明かりの影響がないこと。この日は新月から3日目で、極細の三日月は夕方にすぐ沈んでしまいます。
そして、はくちょう座といえば、夏の大三角を構成する一等星のひとつ、デネブを持つ夏を代表する星座。はくちょう座は見つけるのがとても簡単なので、流星群の放射点も見つけやすいです。
はくちょう座と放射点の探し方
8月18日の21時頃になったら、北東の空を見てみましょう。
明るい1等星が3つ目につき、結ぶと三角形ができるはずです。これが夏の大三角です。
この夏の大三角のなかで、もっとも明るいのがこと座のベガ。七夕の織姫星としても有名です。
三角形を構成する、残りの2つの星のうちのひとつが、はくちょう座のデネブで、もうひとつが鷲座のアルタイルです。
見分け方ですが、夏の大三角は三角形といっても正三角形ではなく、二等辺三角形に近い形をしています。
この二等辺三角形の底辺を作るのがベガとデネブで、頂点にある星が鷲座のアルタイル。七夕の彦星です。
なので、ベガの近くに見える方がデネブです。
七夕の物語のイメージから、織姫と彦星でセットということで、ベガとアルタイルの方が近くにあると勘違いしてしまう人もいるので、要注意。
とはいえ、はくちょう座は「北十字星」と異名を持つとおり、星の並びが白鳥が羽を広げた形をしており、十字の形をしていることで見分けることができます。白鳥の尻尾にあたる部分の星が、1等星のデネブです。
ちなみに「デネブ」って「お尻」っていう意味なんですよ。
はくちょう座流星群の放射点は、この白鳥の左の羽の先にあります。
街明かりで小さな星が見えにくかったら、上の図を参考にしてみてください。
方角は北を向いて、北斗七星とデネブの間に放射点がある、とざっくり把握するくらいでも大丈夫です。