今と変わらない詰め込み日程
また修学旅行といったら詰め込み日程を想起する人も多いですが、こちらの面に関しては戦前も変わりません。
伊勢神宮参拝がメインの2日目や奈良公園周辺の観光が中心の3日目は比較的に日程に余裕がありますが、4日目は京都市内の観光名所を1日かけて周ります。
先述の通り本能寺、京都御所、金閣寺、北野天満宮、平安神宮、清水寺、八坂神社、三十三間堂などといった京都を代表する観光地をわずか1日で巡っており、詰め込み日程この上ありません。
このように戦前の修学旅行は小学生にしてはハードすぎる日程ですが、当時は現在のように気軽に旅行に行くことが出来なかったので、出来るだけ多くのものを見るために観光地を日程に詰め込んだのです。
こうして経緯を見ていくと、現代の修学旅行がなぜこのような内容になったのかという疑問の答えも見えてきます。
また意外と今と昔で大きく変わること無く、子どもたちが日常を離れて旅行を楽しむ点は類似していたことが伺えます。