「換気」と「空気清浄機」の違い
最近では、高性能な空気清浄機が増えています。
加湿機能を搭載したものもあり、乾燥が気になる冬季を含め、1年中利用している人も少なくありません。
一方、同じく空気をきれいにするはずの「換気」は、あまり意識されていません。
大勢が密集する特殊な環境であれば別ですが、自分や家族だけが過ごす部屋であれば、「あえて換気しなくても良い」と感じている人が多いのです。
換気して暖房や冷房の効果が薄まるくらいなら、空気清浄機に頼った方が良いと考える人もいるでしょう。
しかし実のところ、空気清浄機と換気では、行えることが大きく異なります。
空気清浄機は、室内のホコリや花粉を除去してくれるため、アレルギー対策として非常に効果的です。
ただし空気そのものを入れ替えることはできないため、取り除ける汚染物質は限られています。
換気は一気に空気を入れ替えるため、あらゆる汚染物質を排出したり、希釈したりできます。
またもっとも大きな違いは室内の一酸化炭素や二酸化炭素(CO2)を除去することで、これは空気清浄機にはできないことです。
誰でも簡単に行える「換気」には、独自のメリットがあるのです。
そしてファン氏ら研究チームの新しい研究によって、換気には「睡眠の質の向上」という魅力的な効果もあると分かりました。