本当にクリスマスに発生件数が増加!折れやすい体位も
その結果、チームの予想通り、クリスマス前後は他の時期に比べて、陰茎折症のリスクが有意に高まっていることが確認できたのです。
データで報告された陰茎折症のうち、40件(1.2%)が2005〜2021年の12月24〜26日の間に発生していました。
全体件数からすれば40件は少ないように見えますが、特定の時期にこれだけ発生件数が集中しているのは、他の期間にはほぼ見られていません。
実際、ピルギデス氏は「毎日がクリスマスだと仮定したら、2005年以降、ドイツにおける陰茎折症の件数は今より43%も多くなっていたでしょう」と述べています。
また同氏は「陰茎折症は荒々しい性行為で発生する傾向が強く、特にリバース・カウガール(背面騎乗位)のような目と目とが合わないポジションでリスクが高まる」と指摘しました。
陰茎折症は、目を合わせずに行う体位や、異常な場所において異常な姿勢で行う性交渉で、角度が急になり陰茎への衝撃が強まるため危険性が高まるようです。

その一方で、陰茎折症はクリスマス以外に、土日などの週末と夏季休暇中にもリスクが上昇していることが分かりました。
これも仕事や日々のストレスからの開放感から男女の荒々しい性行為が増えることが原因と見られます。
季節全体で見ると、6〜7月の夏にかけて多くなっていました。また11〜1月の冬時期も春や秋に比べると高めです。

ところが興味深いことに、大晦日の前後(12月31日〜1月2日)になると陰茎折症の発生率はクリスマス時期に比べて有意に低くなっていることが明らかになりました。
これはクリスマスのお祝い気分がいったん落ち着き、大晦日から新年にかけて街も人も静かになっていくことが関係していると思われます。
単純な比較はできませんが、日本もクリスマスからお正月にかけて徐々に静かになっていくことを踏まえると、ドイツと似たような傾向があるかもしれません。
それから陰茎折症の患者の平均年齢は42歳と中年男性に多く見られました。
これについてピルギデス氏は「陰茎折症の多くのケースは、不倫中や通常とは異なるアブノーマルな性行為で起こっていた」と説明します。
こうした性交渉は若者よりも経験豊富な中年男性に多く見られるため、陰茎折症のリスクも上がっていたのでしょう。
また禁じられた関係の方が男女ともにエキサイトしてしまうのかもしれませんし、あるいは丈夫な若者に比べて、中年男性の方が折れやすくなっている可能性もあります。
とはいえ若いカップルの方がクリスマスのお祭り気分にまかせて、テンションが上がりやすくなるのは事実です。
年齢に関係なく、聖なる夜に張り切りすぎるのは注意した方がいいかもしれません。


























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なんと縁のない話なのでしょう。