サメの繁殖方法は種類がいっぱい!
魚類は一般に卵から赤ちゃんがふ化する「卵生」ですが、サメは種類によって繁殖方法が違います。
ネコザメやトラザメは他の魚と同じ卵生で、とぐろを巻いていたり、縁に紐飾りがついたような面白い形の卵を産み落とします。
一方で、サメの中には哺乳類と同じようにお母さんのお腹から赤ちゃんが生まれるタイプもいます。
例えばジンベイザメは「卵黄依存型」で、これは卵生とよく似ていますが、卵が母ザメの体の中でふ化して出産します。
また人間と同じ「胎盤型」もいて、胎内の子ザメにへその緒がつながっていて、そこから栄養を送って胎児を育てるタイプもいます。これはカマストガリザメなどが代表的です。
もう一つが「卵食・共食い型」といい、母ザメがエサ用に生み出した未受精卵を子ザメがパクパク食べることで、胎内で大きく成長するものです。
子ザメは未受精卵を大量に食べるので、お腹の中が黄身でパンパンに膨れ上がるという。
問題のホオジロザメはこの卵食・共食い型にあたり、母の胎内で育った後に外の世界へと産み落とされます。
しかしここまでは分かっているものの、野生下で生まれたばかりのホオジロザメの赤ちゃんを見た人は誰もいませんでした。