「HWOが2050年までには人の住む惑星を発見できるかも」と科学者が主張
科学者たちは、2040年に打ち上げられるHWOが、「人が住める惑星を発見できるかもしれない」と考えています。
NASAも、HWOのミッションについて、「主な目的は、少なくとも25の居住可能な惑星を特定し、直接画像化すること」としています。
その後、HWOが地球型惑星の大気を詳細に調査し、生命の存在を示す化学的なサインを探すというのです。
例えば、酸素やメタンなどのガスは、生物活動の兆候として注目されており、それらをHWOが見つけてくれるかもしれません。
そしてNASAの科学者であるジェシー・クリスチャンセン博士は、HWOが2040年に打ち上げられてから、それほど遠くないうちに、地球外生命体の証拠や人が住める惑星を発見できると考えており、次のように述べました。
「HWOは、我々が生きている間に、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の惑星の大気中に生命の証拠を見つけるだろう」
科学者たちは、HWOによって「2050年までには、人の住める惑星が発見される可能性がある」と考えているのです。
これらを実現させるには、少なくとも技術的な面をクリアしなければいけません。
そのためにもNASAは現在、HWOに用いる「高い安定性を持つ光学センサー」や「高性能なコロナグラフ」の開発に注力しています。
もちろん、科学者たちの主張が正しいかどうかは、2050年が近づかないことには誰にも分かりません。
それでも、次世代宇宙望遠鏡「HWO」は、今よりももっと鮮明に、宇宙の遠くを照らしてくれるはずです。