次世代宇宙望遠鏡「ハビタブル・ワールド・オブザーバトリー」
次世代宇宙望遠鏡「ハビタブル・ワールド・オブザーバトリー」 / Credit:NASA’s Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab
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「2050年までに第二の地球を発見する!」NASAが期待する新型宇宙望遠鏡HWO (2/2)

2024.08.18 Sunday

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「HWOが2050年までには人の住む惑星を発見できるかも」と科学者が主張

赤外線、可視光線、紫外線を用いた宇宙望遠鏡がとらえる30 光年離れた太陽系に類似した惑星系のシミュレーション画像
赤外線、可視光線、紫外線を用いた宇宙望遠鏡がとらえる30 光年離れた太陽系に類似した惑星系のシミュレーション画像 / Credit:NASA

科学者たちは、2040年に打ち上げられるHWOが、「人が住める惑星を発見できるかもしれない」と考えています。

NASAも、HWOのミッションについて、「主な目的は、少なくとも25の居住可能な惑星を特定し、直接画像化すること」としています。

その後、HWOが地球型惑星の大気を詳細に調査し、生命の存在を示す化学的なサインを探すというのです。

例えば、酸素やメタンなどのガスは、生物活動の兆候として注目されており、それらをHWOが見つけてくれるかもしれません。

はたしてHWOは生命の証拠を発見できるのか
はたしてHWOは生命の証拠を発見できるのか / Credit:NASA’s Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab

そしてNASAの科学者であるジェシー・クリスチャンセン博士は、HWOが2040年に打ち上げられてから、それほど遠くないうちに、地球外生命体の証拠や人が住める惑星を発見できると考えており、次のように述べました。

「HWOは、我々が生きている間に、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の惑星の大気中に生命の証拠を見つけるだろう」

科学者たちは、HWOによって「2050年までには、人の住める惑星が発見される可能性がある」と考えているのです。

これらを実現させるには、少なくとも技術的な面をクリアしなければいけません。

そのためにもNASAは現在、HWOに用いる「高い安定性を持つ光学センサー」や「高性能なコロナグラフ」の開発に注力しています。

もちろん、科学者たちの主張が正しいかどうかは、2050年が近づかないことには誰にも分かりません。

それでも、次世代宇宙望遠鏡「HWO」は、今よりももっと鮮明に、宇宙の遠くを照らしてくれるはずです。

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