今年3回目のチリ沖探査、新たな「海山」を発見!
今回の調査は調査船ファルコー号による今年3回目のチリ沖の深海探査となります。
前2回は今年1月と2月に行われており、それまで知られていなかった未知の深海生物を一挙に150種以上も見つける成果を挙げていました。
調査場所となったのは、チリ沖からイースター島までの約2900キロにおよぶ「ナスカ海嶺およびサラ・イ・ゴメス海嶺(Salas y Gómez and Nazca Ridges)」です。
この海嶺には200以上の海山が連なるように並んでいます。
海山はデコボコに隆起した険しい斜面が生物たちのすみかや隠れ家、あるいは産卵場所に適しているため、生物多様性のホットスポットとなる場所です。
3度目となる本調査ではチリ沖から約1450キロのナスカ海嶺を対象とし、28日間にわたって10カ所の海山を探査しました。
その中でこれまで知られていなかった海山を新たに一つ見つけています。
こちらがそのスキャン画像です。
海山の面積は約70平方キロで、周囲の海底から約3109メートルの高さまで隆起しています。
チームはこの海山に多様な深海生物が繁栄していると考え、無人の海底探査機「SuBastian」を遠隔操作して生態調査を行いました。
これに加えて、隣接する9カ所の海山も同時に調査しています。
その結果、今回もまた驚きと魅惑に満ちた深海生物の姿が捉えられました。
それでは深海探査で見つかった生物たちを一挙に見てみましょう。